4つのWINを現場で創る
イベント業務の中で最も難しい案件のひとつと言っていいのが、GMS(大型の総合スー パーや家電量販店などの総称)での販促プロモーションではないでしょうか。通常の販促業務であれば、私たちが現場で向き合うのは、買い物客であるエンドユーザーとクライア ントの二者だけで、両者のWINに貢献することが現場のミッションです。しかし、GMS での販促現場では、そこに同じフロアで販促営業する同業他社とそのスタッフが加わります。彼らは競合であると同時に、現場によってはクライアント側でもあり、その場合、クライアントに対する折衝や営業提案には慎重な配慮が欠かせません。しかも、そのケアレベルは現場によっても変わってくるため、クライアントごとに細かな対応をしながら3つ 目のWINに貢献していく必要があり、そこにGMSでの販促プロモーションの難しさがあ るのだと思っています。 そして忘れてはいけないのが、現場で活動するイベントスタッフです。イベントスタッフの 教育は販促現場での成約や売上に直結するため、販促プロモーションの成否を握る重要なファクターになります。経験者を多く起用して安定した販促現場を運用するのも手ですが、イベントや現場の規模によっては人手が足りなくなることも少なくありません。その時に求められるのが、未経験者をゼロから育て現場へ送り出す人材育成力であり、研修力です。現場では1日のイベントのためだけに即席でスタッフを育成しなければならないケースも多くあり、そのノウハウが重宝さ れることも理解できるのですが、一人前のスタッフを育てるためには、やはりそれなりの 労力と時間、コストを覚悟しなければならないと思っています。 弊社もこれまで数多の人材を育てた実績がありますが、一部の例外を除いて、現場で長く活躍しているスタッフの多くが、手塩に掛けて育ててきた人材です。
そして、ブランニューウェイブが大切にしている人材育成のコンセプトはたったひとつ。「外注・自社スタッフ問わず、すべての人材がブランニューウェイブだけでなく福岡、九州、ひいては日本の未来のイベントスタッフと捉え、育成すること。」生産性やコスパの観点から言えばナンセンスかもしれませんが、非効率でちゃんと面倒臭い人材育成が、4つ目のWINを生み出せると信じています。