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イベント会社は、もっと胸を張っていい。

イベント会社は、もっと胸を張っていい。

世界中でコロナウィルスの感染拡大が猛威を振るった2020年。国内外のあらゆるイベントが開催中止に追い込まれ、イベント業界は大きな打撃を受けました。「今後どうやって事業を続けていくべきか」。先行きが見通せない中、会社の進むべき道をスタッフと日々模索していたとき、ある案件の相談が舞い込んできました。それは、当時テレビのニュースでもよく報道されていたホテル内でのコロナ療養所の運営。複数のホテルに療養所を設営、施工し長期間に渡って運営するという業務でした。パンデミックという未曾有の事態。その中で実績のない業務を請け負うことに、大きな不安とプレッシャーを感じましたが、業務内容を一つひとつ検討しながら私たちは意外な結論にたどり着きました。「どう考えても、確実に遂行できる」。

ホテル内でのコロナ療養所の運営といっても、やることはシンプルに整理できます。それは、①必要な人員やスタッフを集める。②組織やルールを作る。③それを運用し回していく。実は、この一連のスキームは我々がいつもイベント現場でやっている業務と基本的に同じもの。もちろん万全の感染対策ができることが前提ですが、コロナ療養所の運営に私たちは十分に対応できると判断し、引き受けることに。結果、蓋を開けてみれば、長期間に渡る業務にも関わらず大きなトラブルもなく業務を完遂。その間、首都圏でのワクチン接種業務の運営にも協力することにもなり、スタッフ登用、シフト管理、調整、運用などイベント会社の強みを発揮し国内のコロナ感染対策事業に貢献することができました。

コロナ禍の当初、感染拡大で実施の準備を進めていたイベントが相次いで中止となったときは、自分たちの無力さを思い知らさられましたが、同時にイベント会社は社会に必ず必要である。そんな自分たちの限界と可能性を痛感したこの3年間でした。